部屋に冷蔵庫を置くと、手軽さや利便性が向上しますが、同時に電気代や騒音、室温への影響といった問題も出てきます。この記事では、部屋置きのデメリットをわかりやすく整理し、今すぐできる対策や機種の選び方、設置とメンテナンスの注意点まで丁寧に解説します。実際の生活シーンを想定した具体案をお伝えしますので、自分の暮らしに合う判断の助けにしてください。
部屋に冷蔵庫を置くときのデメリットと今すぐできる対策

部屋に冷蔵庫を置くときの代表的なデメリットは、電気代の増加、騒音、放熱による室温上昇です。これらは暮らしの快適さや光熱費に直結するため、事前に把握しておくと安心です。
電気代は使用頻度や機種で差が出ますので、まずは稼働時間や温度設定を見直すだけで効果が出ます。騒音は設置場所の工夫や防振パッドで軽減できます。放熱は冷蔵庫の背面に十分な空間を確保することで和らぎます。
さらに、設置スペースや動線も生活の不便さに繋がるため、扉の開閉や掃除のしやすさを考えた配置を心がけてください。初めて部屋置きをする場合は、小型で静音性の高いモデルを試してみるのも現実的な対策です。
電気代が増える可能性と簡単な目安
冷蔵庫を部屋に置くときに気になるのが電気代です。目安をつかむには消費電力(W)と稼働時間を確認します。家庭用冷蔵庫は年間消費電力量がメーカー表示にあるので、それを参考にしてください。
簡単な試算方法は、製品の年間消費電力量(kWh/年)に電気料金単価(円/kWh)を掛けるだけです。たとえば年間200kWhで電気単価が30円なら、年間6,000円程度になります。使い方次第で上下するため、温度設定を低めにしすぎないことや開閉回数を減らすことが節約につながります。
また、扉パッキンの劣化や目詰まりした冷却フィンは効率を下げるため、定期的な点検と掃除で無駄な消費を防げます。古い機種は省エネ性能が低いことが多いので、長期的には買い替えも検討してください。
騒音が睡眠や作業に与える影響
冷蔵庫の稼働音は人によって感じ方が違いますが、静かな部屋では気になりやすく、睡眠や集中を妨げることがあります。一般的に40dB以下が比較的静かとされますが、就寝時や集中作業ではより静かな環境が望まれます。
騒音の種類としては、コンプレッサー音、ファン音、振動による共鳴などがあります。断続的な音は特に気になりやすいため、夜間は運転モードを切り替えたり、冷却負荷を減らす工夫が有効です。
簡単な対策としては、防振パッドを使用して床への振動伝達を抑える、設置面を平らにする、冷蔵庫と壁の間に距離をとるなどがあります。また、静音をうたうモデルを選ぶことも有効です。睡眠時に影響がある場合は、寝室への設置を避けるか距離をとるようにしてください。
放熱で室温が上がるリスク
冷蔵庫は内部の熱を外に出すことで冷やす仕組みのため、放熱により周囲の室温が上がることがあります。特に狭い部屋や断熱が弱い空間では、冷房効率が下がり光熱費増加の原因になります。
放熱量は機種や運転状況によって異なります。夏場や高負荷時は放熱が増えるため、冷房の効率低下を招きやすくなります。放熱を抑えるには、冷蔵庫の背面や側面に指定された放熱スペースを確保し、通気を良くすることが重要です。
また、直射日光や熱源の近くを避け、冷蔵庫の温度設定を無理に低くしないことも対策になります。場合によっては、冷房の設定温度を調整したり、冷房効率の高い扇風機を併用することも検討してください。
設置スペースと動線の問題
部屋での設置スペース不足は、生活の動線を妨げる原因になります。扉の開閉方向や隣接する家具との距離も考慮しておかないと、日常の使い勝手が悪くなります。
設置前に扉を開けたときのスペース、冷蔵庫の背面と壁の距離、搬入経路を確認してください。狭い通路や段差があると後で移動や掃除が大変になります。掃除しやすいように少し浮かせる、キャスター付き台を使うなどの工夫も有効です。
また、食品の出し入れがスムーズに行える位置を選ぶことで家事効率が上がります。キッチン以外に置く場合は、飲み物や保存食の利用頻度を考え、利便性と邪魔にならないバランスを取るようにしましょう。
まず試したい簡単な対策
最初にできる手軽な対策は、設置場所の見直しと小さな道具の導入です。冷蔵庫と壁の間に3〜10cmの空間を空ける、振動を抑えるゴムパッドを敷く、直射日光や熱源を避けるだけで改善が期待できます。
電気代対策としては、温度を適正に設定する、扉の開閉を減らす、食材は冷ますなどの習慣を取り入れてください。騒音が気になる場合は、夜間は省エネ・静音モードへ切り替えると良いでしょう。
まずはこれらの簡単な対策を行い、それでも問題が残る場合は静音モデルへの買い替えや専門業者への相談を検討してください。
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生活空間に与える直接的な影響

部屋に冷蔵庫を置くと、見た目や動線だけでなく室内環境そのものに直接的な影響が出ます。温度・湿度・においなど、日々の快適さに関わる要素を把握しておきましょう。
設置場所次第で家事負担が増えることもあります。冷蔵庫は稼働中も手入れが必要なので、掃除や点検のしやすさも選定ポイントに入れてください。適切な対策を講じれば、利便性を保ちながら影響を抑えられます。
置き場所が動線を邪魔する場面
冷蔵庫の置き場所が悪いと出入りや作業の動線を妨げます。扉の開閉で通路が塞がれる、キッチン作業の流れがとぎれるといった問題が起きやすくなります。
設置時には扉の開閉方向と周辺のスペースを確認してください。生活導線を阻害しない位置に置くことで、無駄な移動を減らせます。狭い部屋では、スリムタイプや引き戸式の扉に対応するモデルを選ぶと改善します。
また、冷蔵庫前に物を置かない、周囲に立ち入れる十分なスペースを確保するなど、日常の使いやすさを優先した配置が重要です。必要であれば実際に生活動線を歩いてみて最適な位置を探しましょう。
室温上昇で冷房効率が落ちる
前述の通り冷蔵庫の放熱は周囲の室温を上げ、冷房の負荷を増やします。特に小さなワンルームでは冷房効率の低下が顕著になりやすく、結果として光熱費が上がることがあります。
冷房効率を落とさないためには、冷蔵庫と壁に適切なスペースを取り、通気を妨げないようにしてください。夏場は扉や窓の断熱対策も合わせて行うと効果的です。冷房の設定温度を極端に下げるのではなく、総合的な温度管理を心がけることが節約につながります。
湿気増加とカビの発生リスク
冷蔵庫は運転中に結露や排水が発生することがあり、近接する家具や床に湿気を与える場合があります。特に換気が悪い場所ではカビの原因になりやすいので要注意です。
定期的に床や壁の状態を確認し、湿気が溜まりやすい部分には防水シートや吸湿剤を置くなどの対策をしてください。冷蔵庫の排水トレイやドレンの清掃も忘れずに行うことで、湿気トラブルを防げます。
家具や床へのダメージと保護策
冷蔵庫の底部や脚が床に加える負荷・振動でフローリングに傷やへこみが生じることがあります。重さがあるため長期設置で変形するリスクもあります。
保護には、床に傷防止パッドや耐荷重マットを敷く、キャスター台に載せるといった方法が有効です。賃貸物件では原状回復の観点からも必ず対策を取り、搬入・搬出時に床を傷つけないよう慎重に作業してください。
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電気代と省エネ性能の見方

冷蔵庫の電気代は機種ごとに大きく異なります。購入時には年間消費電力量や省エネラベルを確認し、使用環境に合った機種を選ぶことが重要です。長期のランニングコストも含めて判断してください。
電気代だけでなく、使い勝手や騒音、サイズも併せて検討すると失敗が減ります。ここでは具体的な試算方法やラベルの見方、省エネのコツを紹介します。
年間電気代をざっくり試算する方法
年間電気代の簡単な算出方法は、製品表示の年間消費電力量(kWh/年)に電気料金単価(円/kWh)を掛けることです。たとえば年間150kWhで単価が27円なら、年間4,050円が目安になります。
短期間での使用が多い場合は、月ごとの稼働時間や設定温度から逆算する方法もあります。製品カタログにある消費電力(W)を使用時間で掛け、1,000で割ればkWhになり、そこに単価を掛けてください。
また、季節変動や開閉頻度で左右される点も考慮し、余裕を持った見積もりにすることをおすすめします。
省エネラベルの読み方
省エネラベルは年間消費電力量が分かりやすく表示されており、同じ容量でも機種ごとの差を比較できます。星やランクで示されることもあるので、できるだけ高い評価のものを選ぶと効率的です。
ラベルには冷凍庫・冷蔵庫の容量や運転モードごとの消費についての情報がある場合もあります。用途に合った容量とラベルの数値を見比べ、総合的に判断してください。
使用頻度が消費電力に与える影響
扉の開閉回数や保存する食材の量・温度設定は消費電力に直結します。頻繁に開けると内部温度が上がりコンプレッサーの稼働が増えるため、結果的に電気代が増えます。
対策としては、食品をまとめて出し入れする、収納を整理して見やすくする、適正な温度に設定するなどがあります。冷たい物を入れた直後は一時的に負荷が増えるので余熱や常温に戻す工夫も有効です。
古い機種と新型の電気代比較
古い冷蔵庫は断熱材や圧縮機の効率が劣り、同じ容量でも電力を多く消費しがちです。新型はインバーター制御や高効率断熱材の採用で消費電力が大幅に下がっていることが多いので、買い替えで長期的な節約が期待できます。
目安としては、10年以上前の機種は最新機と比べて消費電力がかなり高い可能性があるため、年間電気代差を計算して回収年数を試算すると判断しやすくなります。
電気代を抑える具体的な工夫
電気代を抑えるには、温度設定を適正にする、扉の開閉を減らす、定期的にパッキンや背面の清掃を行うことが基本です。満杯にしすぎず、中身を整理して冷気の流れを妨げないことも重要です。
また、使用していない時期は電源を落とす、冷蔵庫を熱源の近くに置かない、断熱性の高い場所に設置するなども効果的です。必要に応じて省エネ性能の高いモデルへの更新も検討してください。
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騒音問題と快適さを保つ方法

騒音は快適な生活を左右する重要な要素です。冷蔵庫の音の大きさや種類を把握し、設置や選び方で対策を講じると日常のストレスを減らせます。ここでは測り方や静音モデルの選び方、防振対策などを紹介します。
稼働音の測り方と静音の目安
稼働音はデシベル(dB)で表され、一般的に図書館レベルが30〜40dB、静かな住宅地の夜は40dB前後とされています。冷蔵庫は40dB以下を目安に選ぶと比較的静かですが、個人差があるので実際に店頭で確認すると安心です。
市販の騒音計アプリでもおおよその音量を測れます。測定時は周囲の生活音を切って、冷蔵庫単体の音を計ると正確になります。
気になりやすい音の種類
気になる音には、コンプレッサーの持続音、オンオフ時の動作音、ファンのブーンという音、霜取り時のポコポコ音などがあります。断続的で高音域の音は特に耳につきやすい傾向があります。
音の種類を把握すると対策が立てやすく、例えば振動が原因なら防振対策、ファン音なら通気口の掃除や位置の見直しが解決になります。
静音モデルを選ぶポイント
静音モデルを選ぶ際は、メーカーの公称騒音値だけでなく実際の使用環境での評価や口コミを参考にしてください。インバーター搭載モデルや低振動設計のものは比較的静かです。
また、容量や冷却方式と静音性はトレードオフになることがあるので、自分の優先順位(静かさ、容量、電気代)を明確にして選ぶことが大切です。
防振や壁との距離で音を抑える
振動による音は防振パッドや専用マットでかなり軽減できます。設置面が不安定だと共鳴して音が増すため、水平を出して設置することも重要です。
壁に近づけすぎると放熱効率が落ちるだけでなく、共鳴で音が増えることがあります。背面に数センチの空間を確保するだけでも改善が期待できます。
寝室設置時の配置と距離の目安
寝室に置く場合は、最低でも扉側が耳から離れる位置に置くことをおすすめします。具体的には2〜3メートル以上離せると音の影響がかなり軽減されます。
どうしても近くに置く場合は、静音モデルを選び、防振対策と背面の通気スペースをしっかり確保してください。夜間の運転モードを使い分けることも有効です。
設置とメンテナンスで避けたいミス
設置やメンテナンスのミスはトラブルの原因になります。搬入経路や床の耐荷重、放熱スペース、電気周りの確認を事前に行えばトラブルを未然に防げます。
また、霜取りや掃除の頻度を守ることで冷蔵庫の寿命と効率が保たれます。ここでは特に注意したい点を具体的に挙げます。
床の耐荷重和搬入経路の確認
冷蔵庫は重量があるため、設置場所の床耐荷重を確認してください。賃貸の場合は管理会社に相談すると安心です。搬入時のドア幅や廊下の角、階段のスペースも事前に測っておきましょう。
搬入ルートが狭いと手間取るだけでなく、壁や床を傷つけるリスクがあります。必要なら養生や複数人での搬入を手配してください。
放熱スペースを確保する方法
冷蔵庫の背面や上部には指定された放熱スペースの確保が必要です。カタログに記載のスペースを目安に、周囲を塞がないように配置してください。
放熱が妨げられるとコンプレッサーの負荷が上がり、故障や消費電力の増加につながります。通気を良くするために周囲に物を詰め込まないよう注意してください。
霜取りや掃除の頻度とコツ
霜が付くタイプは定期的な霜取りが必要です。霜が厚くなると冷却効率が落ち、消費電力が増えます。製品仕様に沿った頻度での除去を心がけてください。
掃除では、扉パッキンのゴミや背面のほこり取りが重要です。パッキンは柔らかい布で拭き、背面は掃除機でほこりを吸い取ると効率が回復します。
コンセントとブレーカーの注意点
冷蔵庫は専用回路推奨の家電です。他の大きな電気機器と同じ回路で使用するとブレーカーが落ちることがあります。設置前にコンセントの位置と容量を確認してください。
延長コードやタコ足配線は推奨されません。必要なら電気工事で専用コンセントにすることを検討してください。
引越し時の取り扱い注意
引越しで冷蔵庫を移動する際は水平を保ち、冷媒や内部の損傷を避けるために取扱説明書に従ってください。傾けて運ぶと内部部品にダメージを与えることがあります。
搬送後は運転開始までに規定の待ち時間を置く必要がある機種もありますので、説明書の指示に従ってください。
選び方と代替案でリスクを減らす
部屋置きのリスクは、適切な機種選びや代替案で大きく軽減できます。容量や用途に合わせて選べば、無駄な電力や騒音を抑えつつ利便性を保てます。
ここでは用途別の容量目安やミニ冷蔵庫・ポータブル機などの選択肢、デザイン面も含めた選び方を紹介します。
用途別に適した容量の目安
主に飲み物や軽い保存用なら100〜150L、小規模な一人暮らしでまとめて食品を保存するなら150〜300Lが目安です。家族での使用やまとめ買いをするなら300L以上を検討してください。
容量を適正にすると無駄な消費を抑えられます。置き場所に合うサイズを選びつつ、内部の棚配置や冷却性能も確認してください。
ミニ冷蔵庫の利点と向く使い方
ミニ冷蔵庫はコンパクトで消費電力や設置スペースが小さい点が利点です。ワンルームの個人用やドリンク専用、オフィス用に向いています。
ただし冷凍容量が小さい場合が多いため、冷凍保存が多い方は注意が必要です。静音性を重視したモデルを選べば寝室近くでも使いやすくなります。
ポータブル冷蔵庫の使いどころ
ポータブル冷蔵庫は車中泊やアウトドア、短期間の利用に適しています。電源が直流(車)対応のものや専用バッテリー対応の製品もあり、出先での利用に便利です。
日常的な食品保存には向かない場合があるため、用途を明確にして選んでください。
デザインと機能の両立方法
部屋に置く場合は見た目も重要です。家のインテリアに合うカラーや扉デザインを選ぶと圧迫感が軽減されます。コンパクトで動線を邪魔しないモデルを視野に入れてください。
機能面では、省エネ性能、静音性、収納のしやすさを優先しつつ、取り外し可能な棚や収納の工夫がある製品を選ぶと日常の使い勝手が向上します。
部屋に冷蔵庫を置くかは用途と工夫で決まる
部屋に冷蔵庫を置くかどうかは、あなたの暮らし方や優先したいこと次第です。利便性を取るか、静かさや省エネを優先するかを明確にして判断してください。
まずは小さな工夫や適切な設置で多くの問題が解決できます。どうしても気になる点がある場合は、機種変更や設置場所の再検討を行い、自分に合ったバランスを見つけてください。
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